経皮毒はデマですよ!!
昨日の続き。
特に妊婦さんで
「ヘアカラーで子宮に毒素がたまる」
という話を信じて不安を抱えている方が少なからずいらっしゃいます。
そりゃそうですよね。
大事な赤ちゃんが生まれるわけですから、
(自分のせいで赤ちゃんに何かあったら・・・)
と考えるのは自然なことです。
(「経皮毒が怖いからヘナ」は間違いです)
しかし、だからと言ってデタラメなことを信じることはないですよ。
こういう事を言い出す人は、必ず「経皮毒」という言葉を使います。
「頭皮からカラーの有害物質が浸透して、それが血液と一緒に体内に流れてそれが子宮に蓄積する」
という御託を並べるのですが、「経皮毒」というのは科学的な裏付けも研究もないエセ医学用語なんですよ。
実際、「経皮毒」という言葉を使って商品を販売してたマルチ会社が、業務停止処分を受けたこともあるんですけどね。
もし、知り合いや友人から
・経皮毒
・シャンプーや歯磨き粉は毒
・アトピーが治る(になる)、ガンが良くなる(になる)
などの説明を受けて、商品を勧められたら、間違いなくマルチなので、スッと存在を消すか、死んだ魚の眼をする事をお勧めします。
では妊娠中のヘアカラーは?
これは厳密に言えばダメなんですけど、現実的には問題ないと思ってます。
よく
「私が妊娠中にヘアカラーをしたから子供がアトピーになった」
と、自分を攻める方がいらっしゃいますが、アトピーになる要素は他にもたくさんあり、ヘアカラーの影響はかなり限定的です。
私が思う妊娠中のヘアカラーの弊害は、毒素が子宮に溜まるとかいう低レベルのことではなく、今まではなんともなかったのに
・妊娠中は肌が敏感になってる
・臭いにも敏感になってる
・長時間同じ体勢でいるのがキツイ
可能性があるからです。
しかし、ヘアカラーをすることによりリフレッシュ出来ますし、気分良くもなれます。
特に白髪が気になる状態でしたら、ヘアカラーをして綺麗になってる方が毎日ストレスなく過ごせる人も多いのではないでしょうか?
これは産婦人科医や美容師の中でも意見が分かれてて、
「特に問題ないから良いですよ」
という人がいれば
「ヘアカラーなんてけしからん!とんでもない!」
という人もいます。
私は「問題ないですよ」というスタンスですが、不安を抱えている人を説得してまで勧めることはしておりません。
そういう方は出産後に安心してヘアカラーをすれば良いのです。
ただ、毒素とかデトックスとかを都合の良いように使って、商品やサービスを進めるようなところとは距離を取った方がいいと思いますよ。
それではまた
福岡市中央区警固2-18-17
オヤマダ オサム