白髪が気になってカラーをしていると、いつも変わり映えしないので

「ちょっと飽きてきたし、髪色が暗いと白髪が目立っちゃうから、ちょっと明るくしようかな？」

と言われる方がちょこちょこいらっしゃいます。

本人的には深く考えず、ちょっとした希望をそのまま素直に伝えただけなんでしょうが、これ実はそんなに簡単じゃないんですよ。

というのも、今まで1度もカラーをしたことがない人、もしくは普通のヘアカラーをしている人と白髪染めをした人や黒染めをした人とでは前提条件が全く違うからです。

カラーをしたことない人や普通のヘアカラーをしている場合、現状の髪の毛にヘアカラーの染料が「無い」か「少ない」です。

一方で白髪染めや黒染めをしている場合、現状の髪の毛にヘアカラーの染料が「多く残って」ます。

そして髪の毛を明るくするヘアカラー剤は、

「髪の毛のメラニン色素を削って明るくする」

ことは出来ますが、

「染料を削って明るくする」

ことは出来ません。

なので、今まで白髪染めをしているような人が

「ちょっと明るく」

と言っても、普通のカラーではなくブリーチ（脱染剤）の使用が不可欠なんです。

Color Doesn’t Lift Color　（カラーで染めた髪をカラーで明るくすることは出来ない）

そして最近、白髪染めをしている人が

「明るくしようかな？」

って思うのは、インスタとかで

「白髪ぼかし」「白髪手術」

などの投稿を見て感化されたケース多いですよね。

（これも白髪ぼかし）

あれってショート動画だと３０秒ほどでまとめられているので簡単に考えやすいですが、実際は３〜4時間くらいかかるし、料金も2万円くらいかかってますよ。

いつもやっているヘアカラーの時間と料金で出来ると思ったら大間違いです。

そしてこの年代の方は、髪の毛も傷みやすくなってます。

ブリーチに耐えられないことも考えられます。

なので、そういうオーダーの場合、

「１回で完成を目指すんじゃなくて、２、３回かけて徐々に希望に近づけていきましょう」

とご提案しております。

そのやり方はいろんなアプローチがあるので、ご相談の上となります。

一例は

カラーとハイライトをやったり

徐々に明るくなるように、白髪染めではなく普通のカラーで染めるようにしたり

その方の髪の状態やライフスタイル、状況を考慮しますのでご相談の上決めていきましょう。

それではまた

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