悩みの深さ
私の仕事は、みなさんの髪の悩みを聞いて、それを解決することなんですけど、みなさんが抱える悩みって波打ち際のように浅いものから、深海のように深いものまで様々です。
それを見極めるのは難しいな〜っと、今更ながら痛感しております。
先日ご来店いただいた70代のお客様。
髪の毛が細くなり、本数も減ってきてボリュームが出にくくなってきている。
パーマをかけているが、すぐにペタンコになってしまい、どうしたものかとすごく悩んでいる様子でした。
髪が細くなると、パーマでボリューム出すのは難しいんですよ。
強くかけたらボサボサになったり、チリチリになりますしね。
そこで私は解決策としてボリュームアップエクステをご提案しました。
既にかなりの実績もあり、髪も傷めずに施術できるので、実際にされたお客さんにも好評です。
しかし、そのお客さんの反応は良くありません。
私は単刀直入に「なぜエクステは嫌なんですか?」と聞いたら
「そこまではしたくない」
という答えが。
なるほど。
エクステをすれば悩みを解消することができますが、施術するのに時間もかかりますし、もちろん費用もかかります。
お客さんはトップのボリュームが出ないことが悩みですが、その悩みは(おそらく)そこまで深くなかったのです。
なので、私の提案した解決策はハードルが高すぎるものでした。
例えば子供が「キャッチボールをしよう!」と言ってホークスの千賀投手が硬球を全力で投げるようなものです。
・・・
わかりにくい?
んじゃ、昨日食べ過ぎて胃がムカムカしてるだけなのに、大学病院に連れて行かれてMRIをとられるような感じかな?
ま、例えはいいとして、結局そのお客さんにはいつものようにパーマをかけて、スタイリングのやり方をもう一度ちゃんと教えて、ボリュームを保てるようにしました。
皆さんはいろんな悩みを抱えていらっしゃるので、私も引き出しの幅を広くして、それを解決できるようにまだまだ勉強していきます。
それではまた
福岡市中央区警固2-18-17
オヤマダ オサム