美容室への就職
先日ご来店のお客さん、お孫さんが美容学校に通ってて、このたび西通りの美容室に就職が決まったそう。
業界の人間からすれば、西通りにある美容室そこそこいい感じじゃないの?と思いますが、そのお客さんは
「従業員が6人くらいのところみたいだけど、そんなところで大丈夫かしら?」
って感じだそうです。
(従業員3人の美容室オーナー)
ま、これはもっともな疑問ですよね。
可愛いお孫ちゃんのことだから、心配になるのも仕方ありません。
そこで今回は、美容師が考える美容室の就職について書きます。
まず、一般的に就職といえば大企業に入りたいと思う人が多いですよね。
大企業といえば、ざっくりと一部上場企業としましょう。
美容室にも一部上場企業があります。
有名なところでは「TAYA」を運営している田谷(4679)ですね。
では美容師はそこの就職するのに憧れているのか?
と言えば、答えはNOです。
そもそも美容師は上場企業が何かを知りません(笑)。
美容師は企業としての規模よりも、お店単位での規模や雰囲気で選びます。
(でも上場企業と個人店では待遇に差があるでしょ?)
と思いますが、上場企業の田谷さん は従業員が1000人ほどで、平均年齢は32歳くらい、そして平均年収は342万円です。
一部上場企業の平均年収が600万円ほどなので、美容業界がどの位置にいるのかは察していただければと思います。
なので、給与面だけで言えば、大企業でも個人店でも店でも大きな差は無いと言えます。
他のことに関して言えば、そりゃ大企業の方が色々としっかりとしています。
それを良いと感じるのか、悪いと感じるのかはそれぞれです。
で、そうこうして就職しますが、美容室の離職率の高さは異常です。
これは感覚的なデータになりますが、美容学校を出て就職して1年以内に半分は退職します。
んで、3年以内では7割くらいは退職、5年したら9割は退職してるんじゃないでしょうか。
ということはですね、一般的な企業と違って
「新卒の就職先ってそんなに大事じゃないよね」
ってことです。
普通は1年で辞めたら、新卒扱いでは無くなり、就職に不利と聞きます。
しかし美容師では
「1年やってたの?んじゃシャンプー出来るよね?カラーも出来る?縮毛矯正のアイロンは?セットは得意?」
と、経験が大きく優遇されます。
なので、就職先の心配は不要だと思います。
それよりも、就職してからどうやっていくのが大事なんですよね。
美容室の大企業に就職しても、普通にしてたらたいして稼げませんからね。
この話はまた書きますね。
それではまた
福岡市中央区警固2-18-17
オヤマダ オサム