【読書】わたし、定時で帰ります
振り返ってみると、自分自身の20代、30代は
「仕事の為の人生」
でした。
社会人になった時も就職と言うより「修行」という言葉の方がしっくりきてましたね。
「美容師なんてそんなもの」
というのが私の感覚でしたが、お客様とお話しているとギャップを感じ出したんですよね。
「そんな遅くまで大変ですね」
「長時間労働ですね」
「休みも少ないですね」
どれも自分自身は全くそうは思わなかったことなんですが、それは自分が特殊なんだというのに気が付いたんでしょうね。
多くの人は一般的な美容師の生活は「ありえない」と考えているんですよね。
それが理解出来たのも、世が「働き方改革」と言って騒ぎだしたから。
そこで最近は、様々な手を使い労働環境を変えていっております。
そんな中、目にしたのがこの本。
わたし自身は経営者なので、何時間働いても問題無い立場なのですが、美容室の悪いところはそれを労働者の立場であるスタッフにも当たり前のように強要すること。
ってか、立場の違いを知らないんですよね。
この本ではタイトルのように絶対に定時で帰る人、反対に会社の為にサビ残、仕事の持ち帰りもする人、仕事ができなくてダラダラ残業してる人、ブラック上司、バリバリ仕事ができる管理職・・・
など、わたしの周りにはいなかったような人が出てきます。
本の良いところは自分が経験してない事も、知識として得られるところです。
もちろんフィクションではありますが、こういう人はいるんだろうな。とは思います。
わたし自身はみんな定時で帰るのが良い世の中とは思いません。
働きたい人はどんどん働いて、働きたく無い人はそこそこ働く。
それが許容され、みんなが
「仕事が人生」
ではなく
「人生の中に仕事がある」
ようになれば良いと思ってます。
映画化とまでは言わなくても、ドラマ化されたら面白いだろうな?
という内容なので、機会があれば是非読んでください。
それではまた
福岡市中央区警固2−18−17
オヤマダ オサム