縮毛矯正後のパーマは冷や汗

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さて先日触れたこの出来事

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これ、縮毛矯正をかけた髪のパーマをかけて起きた事故のようです。

縮毛矯正でサラサラツヤツヤになるのは嬉しい事なんですけど、どうしても飽きてきちゃったりします。

そして

『縮毛矯正をかけたんだけど、飽きたから今度はパーマをかけたい』

と思うのは自然な感情の流れですが、実は美容師側からすれば冷や汗もんのオーダーなのです。

縮毛矯正は美容室での施術の中でも最もダメージが大きく、また難しい施術です。

それは薬剤を使って髪の毛の結合を切断し、なおかつ高温のアイロンやドライヤーで真っ直ぐに伸ばし再結合させるものだからです。

パーマ液で柔らかくした髪に高温の熱を当てると、髪の毛の栄養分であるたんぱく質が固まってしまいます。

イメージとしては生卵がゆで卵になる感じです。

いったんゆで卵になったらもう生卵には戻らないように、髪の毛もいったん縮毛矯正をかけたら、もう元の髪の状態には戻りません。

こういった普通の状態ではない髪にパーマをかけても、思うようなカールはなかなか出せないのです。

こういう話をすると

『え？私は縮毛矯正かけたけど、パーマもかけてきれいにかかったよ』

なんて仰るアプレのお客様もいらっしゃるかと思いますが、それはアプレで縮毛矯正をかけて、アプレでパーマをかけたので可能だったと思うんですよ。

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縮毛矯正かけた髪パーマ後アプレでは後のスタイルチェンジも考えてる場合では、あまりしっかりと縮毛矯正はかけません。

(あんまりクセが伸びてない)と思われる方も多いです。

しかし、１度たんぱく質が固まってしまうと元には戻せないので、極力半熟卵のような状態にしているのです。

そうすると次のスタイルチェンジの時にも幅を持たせる事が出来ます。

もし他店で縮毛矯正をかけていたなら、どんな薬剤を使ってどのくらいの熱をあてたのかがわからないのでお断りするケースも多くなるのです。

私がお断りするのは

・カラーでダメージが酷くなってるのに縮毛矯正をしてサラサラになってる髪
・縮毛矯正をしてるのに自分でカラーをしてる方
・サラサラになるからといって、毛先まで縮毛矯正を３回以上かけてる髪

等です。

これも判断が難しいのですが、縮毛矯正の中には髪の毛をコーティングしてきれいに見せてるケースもあります。

濡れてるとフニャフニャなのに乾かすとサラサラになるような髪は難しいです。

こういった場合、乾いた状態ではサラサラなのでいけそうな気がするんですけど、パーマ液をつけた瞬間にご臨終になる事もありますので注意したいものですね。

ではまた

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2016年10月18日
オヤマダ　オサム

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