「オヤマダさん、『飲む白髪染め』ってどうなんですか？」

 

あるお客様から、突拍子もない質問がきたのでちょっと思考停止しました。

 

飲む白髪染め？

 

これ飲むの？

 

・・・と思って調べてみると、どうやらサプリメントのようですね。

 

（さすがにボカシます）

 

パッと見の感じでは「飲む白髪染め」という雰囲気を醸し出していますが、実際によく読むと

 

「このサプリを飲めば白髪が黒髪になる」

 

とは一言も書いておりません。

 

当然です。現在は薬機法でそういった表現は出来ないですからね。

 

これだけみると、何の効果があるサプリかわからないでしょ？

 

そして実際にこのサプリを飲んでいるというお客様の声。

 

 

どこにも「白髪」や「黒髪」という言葉は入ってませんよ。

 

でも、このサプリ会社のサイトにたどり着くのにこういった広告から入るんですよね。

 

すると、先程の抽象的な表現も読み手が勝手に「白髪」や「黒髪」に変換してしまうのです。

 

「鏡を見るたび（白髪が無いので）笑顔になります」

 

「（白髪が気にならないので）人と会うのが楽しくなった！！」

 

という風にですね。

 

 

現在のところ、白髪になる原因は加齢によるものがほとんどを占めます。

 

それをサプリ（栄養）でどうこうしようというのは、ちょっと無理があるんじゃないかと、美容師の立場では思います。

 

人の髪の毛は１０万本あると言われてます。

 

白髪率が１０％として、１万本ある白髪。

 

サプリを飲み続けたら、もしかしたらそのうちの１００本くらいは黒髪になるかもしれません。

 

だけど、それって誤差でしょ。

 

もちろん足りない栄養素を補うことは良い事だと思いますので、栄養補給の意味合いでサプリを取ることは賛成です。

 

しかし、過度な期待を持って（ここでは白髪が黒髪になる）サプリを飲むことは、期待を裏切られる可能性が高いのでオススメしません。

 

・・・

 

すみません、言い方がマイルドになってしまいました。

 

 

 

 

サプリ飲んで白髪染めの代わりになるわけないやん。

 

 

 

 

以上、現場からお伝えしました。

 

それではまた