新しいお客さんと技術
この時期は初めてご来店いただくお客さんが増えてきます。
アプレは特に広告を出しているわけではないのですが、ネットで検索していて気に留めてくれるのは嬉しいものですね。
初めてのお客さんは、前の美容室で何かしら不満を抱えてという場合が多いです。
それを汲み取るのが難しいですが、技術的なことだったら割と簡単に解決できます
。
最近では
・インナーカラーで「ラベンダーピンク」を希望したけど、「あと2、3回ブリーチしないと出来ない」と言われて、希望通りにならなかった
・「グレイヘア」にしようと思ったら、なんどもブリーチされて色を入れたが、1、2回シャンプーしたら金髪になってとても嫌だった
・くせ毛で広がってまとまらないが、髪をジャキジャキすいて仕上げられ、一向に髪がまとまらない。
というお悩みを持つ初めてのお客さんがいらっしゃいました。
まあこれね、その美容師さんも困らせようと思ってやってるわけではないんですよ。
(なんとかしよう)という気持ちでやってるのは間違いありません。
ただ、経験が乏しかったり、技術的に難しかったり、要望をしっかりと汲み取れてなかったりするのが原因なんです。
最初のピンクラベンダーは、事前に何種類かのカラー剤で試して、実際に見て確認する事で、これ以上ブリーチしなくていいと判断。
(事前に試した色)
通常のカラーの工程で希望の色に出来ました。
もちろん色によっては、もっとブリーチが必要なこともあります。
前の美容師さんは、その色を想像してたから「もっとブリーチが必要」と言ったのかもしれませんね。
で、グレイカラーで金髪になった方は、しつこくカウンセリングをして現状の色から出来ることを提案。
現状は毛束の右側の金髪だったので、左側のグレーをご提案。
目で見て確認することと、今後2週間での色の変化をお伝えして施術をしました。
ブリーチをしてカラーをすることはいろんなリスクがあります。
インスタの写真では、1番輝いてるその一瞬が映し出されてますので、あとから
(こんなはずじゃなかった・・・)
と思うことも少なくありません。
髪の毛はすぐに取り替えられるものではありませんから、今後のことも十分に加味しておきましょう。
そして最後のお客さんは、しっかりと基本に沿ったカットをすることで、希望に近い形になりました。
くせ毛だと、なかなかいうことを聞いてくれないので、すきバサミに頼る美容師が多いのは事実です。
でも、基本的な理論や正確なカットが理解出来てないと、髪の毛に負けちゃうんですよね。
私のカットは派手さはないものの、基本に忠実に、そして正確にカットして、すきバサミでごまかすようなことはしません。
そのお客さんも
「こんなに丁寧にカットしてもらったことありませんでした!」
とおっしゃってました。
美容の技術も、派手で流行のものがありますが、私はこういった当たり前のことを当たり前にさらっとやることを、今後も磨き続けていこうと思います。
それではまた
福岡市中央区警固2-18-17
オヤマダ オサム