シャンプー中にめまいが・・・
美容院でシャンプーしてもらっているとき、なんとなくめまいがしたり、首がだるく感じたりしたことはありませんか?

「長時間同じ姿勢だったから?」
「貧血かな?」
と思ってやり過ごした方も多いかもしれません。
じつは、そのちょっとした不調が「美容院脳卒中症候群」というれっきとした医学的な状態と関係している可能性があるのです。
怖い名前ですが、正しく知っておくことで十分に予防できます。今日はこの症候群について、わかりやすくお伝えします。
美容院脳卒中症候群ってなに?
「美容院脳卒中症候群(Beauty Parlor Stroke Syndrome)」とは、美容院のシャンプー台で首を後ろに反らせた状態(頸部過伸展)が続くことで、脳に血液を送る血管が圧迫・損傷され、脳梗塞や脳虚血が引き起こされる状態のことです。

1993年にアメリカの研究者によって初めて報告された比較的新しい概念で、日本ではまだあまり知られていませんが、海外では複数の症例が報告されています。
なぜシャンプー台が危ないの?
シャンプー台に横になると、首は自然と大きく後ろに曲がります。この「頸部過伸展」の状態が長く続くと、首の後ろ側を通る椎骨動脈という血管が圧迫されます。
椎骨動脈は、脳の後ろ側(小脳・脳幹など)に血液を届ける大切な血管です。ここへの血流が一時的に減ると、めまいや吐き気、視野の異常などの症状が現れることがあります。

さらにまれなケースでは、血管の内壁が傷ついて「椎骨動脈解離」という状態になり、深刻な脳梗塞につながることもあります。
こんな症状が出たら要注意
もしシャンプー中や直後に以下のような症状を感じたら、すぐに伝えてください。
- 急なめまいや立ちくらみ
- 吐き気・嘔吐
- 後頭部〜首の激しい痛み
- 手足のしびれや力が入らない感じ
- 視界がぼやける、二重に見える
- ろれつが回らない
特に「いつもと違う激しい頭痛」は要注意。これらの症状が出た場合は施術をすぐ中止しますので、症状が続くようであれば迷わず医師の診察を受けてください。
リスクが高いのはどんな人?
- 高血圧や動脈硬化がある方:血管がもろくなっていると、ダメージを受けやすくなります
- 高齢の方:血管の柔軟性が低下しています
- 偏頭痛持ちの方:血管が過敏なことがあります
- 首が長い方・首の細い方:血管への圧迫が起きやすい場合があります
ただし、若くて健康な方でも症例は報告されているため、「自分には関係ない」とは言い切れません。
美容院でできる予防策
お客さん側でできること
シャンプー中に違和感を感じたら、遠慮せずすぐに美容師さんに伝える
- 「首が痛い」「少し楽な角度にしてほしい」と申し出てOKです
- 過去に経験ある場合は、事前に美容師さんに伝えておくと安心
美容師側でできること
- タオルやクッションで首を自然な角度に保つ工夫をする
- お客さんの顔色や反応をこまめに確認する
- 異変を訴えられたらすぐに施術を止め、安静にしてもらう
- 経験ある方には長時間メニューは避ける
まとめ
美容院は本来、リラックスできる大切な時間。
「まさかシャンプーで脳梗塞に?」
と驚かれた方も多いかもしれませんが、正しく知っておくことでしっかり予防できます。
大切なのは、違和感を感じたら我慢しないこと。ちょっとした一言が、自分の体を守ることにつながります。
実際アプレでも数名この症状でお悩みの方がいらっしゃいますが、薬剤を使う部分を限定したり、薬剤の種類を変えたり、なるべく楽な姿勢で短時間で終わるようにシャンプーしております。
参考になれば幸いです。
※この記事は一般的な情報提供を目的としており、医療アドバイスではありません。気になる症状がある場合は、必ず医師にご相談ください。
それではまた
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