先日も書きましたが、最近ずっと

【正直不動産】

を見てるんですよね。

 

このドラマでは、嘘がつけなくなった不動産営業マンの苦悩も描かれているんですが、美容師も似たようなことってあるんですよ。

 

「嘘」っていうと聞こえは悪いですが、

 

「正直に伝えると誤解を招いてしまう」ことを、わざわざいう美容師は少ないんですよ。

 

 

 

 

私は言っちゃいますが。

 

 

最近人気のキーワードは

 

「ブリーチ無しカラー」

 

なんですけど、これ9割くらい嘘ですからね。

 

なんで嘘つくかっていうと、多くの方が

「ブリーチ」

に対して良いイメージを持ってないからなんですよね。

（ブリーチ直後のオヤマダ）

 

実際、私もカラー希望を聞いた上でブリーチが必要と判断し、それを提案すると

 

「あ、ブリーチはしたくないです」

 

って言われること多いもん。

 

それでカラーの予定がカットだけになっちゃったら、売り上げが下がっちゃうでしょ？

 

そして予約枠も長時間取ってるのに、急遽枠が余っちゃってもなかなか埋められないのよ。

 

私ほどになれば、急に時間が空いたらAmazonプライムでドラマ見て時間潰すんだけど、真面目に勤めている人や歩合給の人はそうもいかないじゃない？

 

だからついつい

 

「ブリーチ無しで、出来ますよ〜〜〜〜！！！！！」

 

なんて言っちゃうのよ。

 

そしてそれはメーカーもわかってるからさ、最近では

「ブリーチ」

じゃなくて

 

これは「ライトニングブースターですよ！！」

 

と、名称を変えただけの弱いブリーチを販売しちゃってるんですよ。（成分見たら普通に過硫酸塩使ってた・・・）

 

でね、こっからが重要なんだけど、メーカーさんにそう言われたらアホで素直な美容師は信じちゃうから、お客さんにも

 

「これは、ブリーチじゃないんですよ〜〜〜〜！！！！！」

 

って堂々と営業しちゃうわけ。

 

やってることブリーチなんだけど。

 

でもそれで希望の色が叶えられるなら、それでも良いと思うんだよね。

 

ブリーチって悪者じゃないし。色によっては必ず必要なものですからね。

 

たださ、本当はブリーチしてるのにしてないと思い込ませるのは、リスクでもあるんですよ。

 

だってずっとそのお客さん担当するなら良いけど、他店に行くこともあるわけでしょ？

 

その時に出来るだけ詳しい髪の施術履歴が知りたいわけ。

 

でさ、本当はブリーチして黒染めしてるのに、そう理解してないので

 

「ブリーチはしてないけどカラーはしてる」

 

なんて情報だけを頼りに、縮毛矯正やパーマの施術をしたらとんでもない仕上がりになってしまった！！

 

なんてことになりかねないでしょ？

 

ブリーチのデメリットって多いんだけど、それ以上のメリットもあるわけじゃない？

 

だからブリーチって言葉を避けるんじゃなくて、メリットデメリットをちゃんとお伝えして、正しいブリーチ毛のヘアケアを実践してもらえるようになるのが良いんじゃないかな？

 

ブリーチはもう４〜５年続けてるよ〜

 

ということで、この「正直美容師」はシリーズ化していこうと思います。

 

それではまた